NPO法人 新潟土壌情報センター(NSIセンター)は、新潟県における土壌汚染による環境問題を解決します。

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新潟土壌情報センター(NSIセンター)土壌汚染対策 ケーススタディ

※ ご不明点がございましたら、お気軽にご相談ください。土壌汚染よろず相談窓口へ


CASE−1 ガソリンスタンド土地売却に伴う油汚染土壌対策

3. 土壌汚染の対策

3−1 対策技術の選定
 対策技術は浄化目標レベル、対策に要する期間、現場の立地条件などを考慮して決定します。

 対 策 条 件
項 目
条 件
汚染物質と浄化目標

ガソリン、軽油:油膜・油臭がないこと(第1、第2汚染区域)
鉛:溶出量0.01mg/l 以下(第3汚染区域)

対策期間 対策期間:12ケ月(調査期間含む)
立地条件 住宅地に囲まれ、作業面積は限定される。

(1)第1汚染区画(ガソリン)および第2汚染区画 ( 軽油 ) の対策

  揮発性油が対象であるため、可燃性ガスおよび油臭が発生する恐れがあることから掘削作業を伴わない工法が望ましい。また、作業面積が限定されるため、大掛かりな設備は設置できない。

 以上の条件から、以下の工法を選定した。

<1>土壌ガス吸引法

 土壌中のガスを強制的に吸引し、高濃度油分を回収する。また、回収効率を上げるために、エアスパージング(強制送気)を併用する。
土壌ガス吸引法

<2> バイオベンディング
 土壌ガス吸引法では回収しきれない低濃度油分を微生物分解する。微生物の活動を活性化するために栄養源や酸素を供給する。
バイオベンディング法

 上記工法を<1> → <2>の順序で実施する。


(2) 第 3 汚染区域(鉛および潤滑油)の対策

 汚染範囲が比較的小さく(18m2)、汚染深度が浅い(G.L-1.5m)。重金属類(鉛)による汚染を含む。汚染物質に揮発性成分は含まれない。また、作業面積が限定されるため、大掛かりな設備は設置できない。
 以上の条件から、以下の工法を選定した。

<1> 土壌掘削
 入れ替え:汚染土壌を掘削し、良質土に入れ替える。掘削土壌を場外に搬出し、処分場埋立もしくはセメント原料として処分する。処分方法の選定は、汚染サイトから処分先までの距離(輸送コスト)、汚染物質および汚染レベル(処分場受入基準等)、および土質(セメント原料としての適性)を考慮して決定する。


3−2 対策工程



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