NPO法人
新潟土壌情報センター |
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Q−16 |
自然由来の汚染なのか、それとも人為的な汚染なのどうやって判断しますか? |
A |
まず汚染対象物質のうち、揮発性有機塩素化合物のように、人工的に合成された化学物質であり自然界に存在しません。汚染物質が、このような物質であれば、人為的な汚染と判断できます。
一方、重金属の場合はもともと自然界に存在する鉱物であり、有用な天然資源でもあります。
したがって、その存在自体は汚染ではなく、ある濃度を超えて摂取すると有害になるというものです。砒素等は自然界においてもすでに環境基準を上回っている場合があり、汚染によるものかどうかの判断が難しい。このような場合は、専門家の助言を得て総合的に判断することとなりますが、例を示すと次のようになります。
1) 日本の山間部には、金属鉱床が多く分布している。
ヒ素やカドミウム、鉛などの有害重金属は、日本の山間部などの金属鉱床に分布しております。
このような鉱山の多くは閉山しておりますが、鉱山周辺には重金属濃度が高い岩石が分布しており、その一部が山間部からの土砂に混じって河川によって平野部に流れるため、金属鉱床を後背地にもつ平野部の土壌には有害重金属濃度が高い場合があります。
2) 日本には、温泉や火山が多数存在する。
ヒ素やセレンなどの有害重金属の汚染源として、火山やそれに付随する温泉があります。
火山や温泉地帯に分布する自然硫黄や硫化鉄にはもともとヒ素やセレンなどを含んでいるため、自然硫黄や硫化鉄が雨水等により分解する過程で、ヒ素やセレンの自然起源の汚染が発生することがあります。
また、火山性温泉の中には、水質環境基準値よりもヒ素濃度が高いものがあります。このため、こうした温泉から由来のヒ素が、汚染源となることもあります。 |
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